025 賃借人が身元不明の人間を同居させた事例
依頼内容
家賃滞納後、退去の合意ができたものの、賃借人が退去しないので建物明渡し請求訴訟提起の依頼がありました。
解決内容
当事務所が着手した段階で、賃借人が身元不明の第三者を同居させていることが判明したため、賃借人及び同居者を相手方として占有移転禁止仮処分の申立てを行い、同仮処分執行により同居者の氏名等が判明しました。 そして、賃借人、同居者及び連帯保証人に対して訴訟を提起し、明渡し等を命じる判決を取得しました。
判決を基に建物明渡しの強制執行を行い、予告執行を経て、ようやく明渡しを受けることができました。コメント
本件は、賃借人が、「すぐに退去する」と言うものの、第三者を同居させ、居座るという悪質なケースであり、①占有移転禁止仮処分の申立て、②仮処分執行、③訴訟提起、④明渡の本執行というフルコースでの対応を余儀なくされた事案です。