049 クリーニング工場の建物賃貸借を解除して明渡しを受けた事例
依頼内容
建物をクリーニング工場として賃貸していたところ、賃借人が、無断増改築及び消防法等違反を行っていたため、契約を解除して建物明渡しを請求したいとの依頼を受けました。
解決内容
賃借人による無断増改築・消防法等違反等の事実により賃貸人と賃借人との間の信頼関係が破壊されたと主張して賃貸建物の明け渡しを求める訴訟を提起しました。地裁では、当方の請求が認められ、賃借人が控訴しましたが、控訴審で、賃借人が建物を明け渡す旨の和解が成立し、無事、明け渡しを受けることができました。
コメント
訴訟系属中において、無断増改築については一部を除いて原状回復済、消防法等違反についても全て是正済の事案でしたが、地裁判決では、これによっても無断増改築や消防法等違反の放置が正当化されるものではなく、信頼関係が破壊されていると判断されました。